追浜堂

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人生を楽しむ人の宝島



本屋の思い

本の魅力

本好きの皆様にあえて申し上げます。
本ほどこの世で不思議なものはないと思うのです。
本ほど多くの可能性を秘めているものはないと思うのです。

ときに学べ、ときに知らない世界へ誘い、ときに著者の感性や、多くの編集者の時間と知識の集大成であり、
ときに自分の未来を変えるきっかけになり、ときに世界を変えるきっかけになるかもしれない。

一方読み手次第で意味や、価値や、想像される世界も違います。また、時が経ち経験や成長によってふたたび同じ本を読み返すと違う感想や発見に出会う事もあります。
まるで『本』と『自分』との間にその時々の自分専用の扉があるかのように・・・

この小さな文字の固まりである本は、本の数だけ、携わった人の数だけ、さまざまな経験や研究成果がその後ろに何千時間、何万時間・・・それ以上を背負いつつ生きた痕跡、人の軌跡として存在しています。

残念なことに、たとえ小さな本屋でも棚の中で一度も手に取ってもらえない本があります。
中身の善し悪しに関わらなくても。

そして多くの方は同じタイプの本を買われることが多いと思います。
たとえば『雑誌』のみ『文庫』のみ『経済関連』等々。
どうかぜひ、違うジャンルも手に取ってみてください。
新たな発見がきっとあると思います。
もっと広くもっと大きな世界に出会っていただき、皆様が『本』との出会いがきっかけで
もっと豊かな人生になられる事に、お役にたてればとても嬉しく思います。

街の本屋・紙の本の魅力

街の本屋の魅力は、ついでの時間に立ち寄って本を買うことができること。地元ならではの同級生に出会えたり、家族に遭遇したり、あこがれのあの人に出会う事も・・・。

偶然手に取った本がとても面白かったり、日常の気忙しい時間からひと時自分の時間を取り戻せたり、
定期予約が便利で楽しみでもあったり、遠出した帰りがけに慣れた空間で居心地良くホッとできることもあります。

インクの匂いでしょうか独特の本屋の香り、紙の本の魅力は、電気の充電が不要な確かな存在。一瞬で『無』にならない確かな存在でもあります。紙の暖かさ、紙の柔らかさ、時にはこぼしたシミも思い出となり、友人と貸し借りして感想を言い合った思い出もできる。気になって折り曲げたページが切れそうなのも、時が経ち茶色くなって、香ばしいような匂いのするのも愛おしいものです。

街の本屋と紙の本の魅力は、最近では絶滅危惧されています。
本屋でしか手に入らなかった時代から、さまざまなかたちで手に入るようになりました。さまざまなかたちで読めるようになりました。
でも、信じています。街の本屋と紙の本は無くしてはいけない必要な存在であると・・・決して無くならないと。
同じ思いで本を愛し、本屋を好きでいてくれる人がたくさんいると。

たった一度の人生、素晴らしい本とたくさん出会い、癒されたり、勉強になったり、励まされたり
一つの傾向に偏ることなく、さまざまなジャンルにトライしてみてください。何事もバランスは肝心です。
そして、より豊かにより充実した楽しい人生でありますように!本屋の思いです。

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